NHK 「知る楽」 岡部伊都子

NHK教育「知る楽」で、録画してありました岡部伊都子さんの
特集を観ました。
案内は私が常に意識しています、評論家の佐高信さんと落合恵子さん。
二人は『岡部伊都子集』の編著を担当しました。
私は実は岡部伊都子を知りませんでした。著作も読んでなかったのです。
なんと・・・自分は無知なのだろうと落胆いたしましたね・・。
彼女の随筆は、美術・伝統・自然・歴史・戦争・沖縄・差別・環境問題など
多岐にわたり、その凛とした生き方のように自分までも責めるという
姿勢がすごいと思いました。
曰く・・・「加害の女」とする立場。
軍国少女だった岡部は、兄を太平洋戦争で失い、さらに婚約者を、
「私なら立派に死にますわ・・」と安易な言葉で
戦場に送ってしまった後悔。
何も理解できていなかった若き自分・・そのことと一生対峙していた・・
ということが番組で繰り返し語られます。
今度じっくり読んでみたいと思います。
しかし著作が多すぎるので大変ですが・・。
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映画 「乱れ雲」
成瀬巳喜男監督の遺作 1967年作品
「乱れ雲」を観ました。 これも二回目・・。
通産省のエリートを夫に持つ司葉子は、海外赴任を前に
幸せの絶頂にいた。
しかし夫が交通事故で亡くなる。葬式に現れた加山雄三は
事故の犯人であることを彼女に告げ、謝罪する。
交通事故は不可抗力で、彼は無罪になったのだが・・・・
夫を交通事故で亡くした若い美貌の人妻と、
その加害者である青年との純愛を描いたメロドラマの傑作です。
これは以前書いた、同じく成瀬監督の「乱れる」となにか似ている部分を感じます。
それは、若い青年からの純粋な気持ちを、少し年上の女性が、
心の奥では受け止めているが、やはり頑なに拒否している。
その閉じた心が、ふと一瞬開くのですが、
急転直下哀しい結末となる・・
というとこです。
カラー作品でありますが、落ち着いた映像で、
十和田湖や青森あたりの観光地の映像も美しく、すばらしいです。
また司葉子の凛とした美しさが、
加山雄三のまっすぐな気持ちの青年役と対照的に
一段と際立っています。
司葉子さんは、こういった内に秘めた、
内性的で外には冷たい感じを出すときは絶品ですね。
成瀬監督は、原節子「驟雨」「めし」
花柳章太郎 「歌行灯」
田中絹代、山田五十鈴「流れる」
高橋秀子 「浮雲」「乱れる」
など観ていますが、
この「乱れ雲」は、落ち着いた、しみじみと切ない映画です。
やはり名作です。
60年代の街の風情や、観光地のお土産屋さん、喫茶店の佇まいに
懐かしい色合いが出ていて、それもなかなか興味深いですね。
「乱れ雲」を観ました。 これも二回目・・。
通産省のエリートを夫に持つ司葉子は、海外赴任を前に
幸せの絶頂にいた。
しかし夫が交通事故で亡くなる。葬式に現れた加山雄三は
事故の犯人であることを彼女に告げ、謝罪する。
交通事故は不可抗力で、彼は無罪になったのだが・・・・
夫を交通事故で亡くした若い美貌の人妻と、
その加害者である青年との純愛を描いたメロドラマの傑作です。
これは以前書いた、同じく成瀬監督の「乱れる」となにか似ている部分を感じます。
それは、若い青年からの純粋な気持ちを、少し年上の女性が、
心の奥では受け止めているが、やはり頑なに拒否している。
その閉じた心が、ふと一瞬開くのですが、
急転直下哀しい結末となる・・
というとこです。
カラー作品でありますが、落ち着いた映像で、
十和田湖や青森あたりの観光地の映像も美しく、すばらしいです。
また司葉子の凛とした美しさが、
加山雄三のまっすぐな気持ちの青年役と対照的に
一段と際立っています。
司葉子さんは、こういった内に秘めた、
内性的で外には冷たい感じを出すときは絶品ですね。
成瀬監督は、原節子「驟雨」「めし」
花柳章太郎 「歌行灯」
田中絹代、山田五十鈴「流れる」
高橋秀子 「浮雲」「乱れる」
など観ていますが、
この「乱れ雲」は、落ち着いた、しみじみと切ない映画です。
やはり名作です。
60年代の街の風情や、観光地のお土産屋さん、喫茶店の佇まいに
懐かしい色合いが出ていて、それもなかなか興味深いですね。
映画 「青い鳥」
映画「青い鳥」を観ました。
これはタイトルのイメージとは程遠い、いじめ問題を
取り上げた作品です。
実にすばらしい映画ですね。しかし深刻な映画な作品であり、
最後まで安易な解決があるわけでもない。
淡々と進んでいくことと、かなりリアルな部分・・。
真剣に話している人の言葉は、真剣に聞かないといけない。
そして真剣に物事に対処することは、勇気が要って困難なことである・・。
面倒なこと、くさいものにふたをして、
事件を忘れてしまいたい、PTAや教師たち・・・
生徒たちもそうであった・・・・。
そこに臨時教師の吃音の野口先生が休職中の高橋先生の代理として
やってくる。
村内先生が吃音であることは、彼のこれまでの人生に
つらいことがあったであろうことは、想像される・・・。
ですから村内先生にとっていじめで自殺未遂して転向して行った
野口君の心情はものすごくわかる・・・のでしょう・・・。
しかし村内先生の話を生徒は聴こうとはしない。
内容もさることながら、そして阿部寛さんの演技もすばらしいです。
また生徒役の井上派のリーダー井上くんの役者、太賀くんもすばらしい。
二度見ました・・・。
全然関係ないですが タイガース「青い鳥」は名曲ですね
メンバー森本太郎さんの作曲です。すばらしい。

これはタイトルのイメージとは程遠い、いじめ問題を
取り上げた作品です。
実にすばらしい映画ですね。しかし深刻な映画な作品であり、
最後まで安易な解決があるわけでもない。
淡々と進んでいくことと、かなりリアルな部分・・。
真剣に話している人の言葉は、真剣に聞かないといけない。
そして真剣に物事に対処することは、勇気が要って困難なことである・・。
面倒なこと、くさいものにふたをして、
事件を忘れてしまいたい、PTAや教師たち・・・
生徒たちもそうであった・・・・。
そこに臨時教師の吃音の野口先生が休職中の高橋先生の代理として
やってくる。
村内先生が吃音であることは、彼のこれまでの人生に
つらいことがあったであろうことは、想像される・・・。
ですから村内先生にとっていじめで自殺未遂して転向して行った
野口君の心情はものすごくわかる・・・のでしょう・・・。
しかし村内先生の話を生徒は聴こうとはしない。
内容もさることながら、そして阿部寛さんの演技もすばらしいです。
また生徒役の井上派のリーダー井上くんの役者、太賀くんもすばらしい。
二度見ました・・・。
全然関係ないですが タイガース「青い鳥」は名曲ですね
メンバー森本太郎さんの作曲です。すばらしい。

映画 「歩いても 歩いても」
最近は・・淡々とした映画・・日本映画の伝統の一つ・・
ばかり見ています。
一つの家庭のある期間を切り取って、それぞれの心に秘めた感情の
もつれをたどっていくストーリー・・ですかね。
昨日も
「歩いても 歩いても」という作品観ました。
是枝監督作品
主演は阿部寛、夏川結衣、原田芳雄、樹木希林
特に事件とか何も無く、ある家族の一日を静かにおっていくストーリー
しかしその言葉のやり取りが、誰もが経験した場面であり、
また、誰もが発した言葉であります。
だから、誰もが持っている、家族への「あのとき、あんなこと言わなきゃよかった」
・・どうしておんな冷たいことを言ってしまったのか・・という悔恨・・。
それらがちりばめられた、家族みんなが集まった夏の一日・・・。
「いつもちょっと間に合わない・・」
素晴らしい傑作ですね。2008年公開作品。
どうして「歩いても 歩いても」というタイトルかは・・見てのお楽しみですね。

ばかり見ています。
一つの家庭のある期間を切り取って、それぞれの心に秘めた感情の
もつれをたどっていくストーリー・・ですかね。
昨日も
「歩いても 歩いても」という作品観ました。
是枝監督作品
主演は阿部寛、夏川結衣、原田芳雄、樹木希林
特に事件とか何も無く、ある家族の一日を静かにおっていくストーリー
しかしその言葉のやり取りが、誰もが経験した場面であり、
また、誰もが発した言葉であります。
だから、誰もが持っている、家族への「あのとき、あんなこと言わなきゃよかった」
・・どうしておんな冷たいことを言ってしまったのか・・という悔恨・・。
それらがちりばめられた、家族みんなが集まった夏の一日・・・。
「いつもちょっと間に合わない・・」
素晴らしい傑作ですね。2008年公開作品。
どうして「歩いても 歩いても」というタイトルかは・・見てのお楽しみですね。

映画「チェンジリング」

映画「チェンジリング」を観ました。
すごい作品ですね。
二時間半という長さがまったく感じられない脚本です。
クリント・イーストウッド監督作品08年公開
やっぱりクリントイーストウッドはすごい監督です。
頭のよさがわかりますね。
物語は本当にあった話・・・。
時代は路面電車が走っている、1928年ロサンゼルス・・・
シングルマザーのアンジェリーナ・ジョリーは、ロサンゼルス郊外で9歳の息子(ウォルター)と暮らしていた。
ある土曜日、休日を返上して仕事へ行き、帰宅すると、家で一人で留守番をしているはずの息子の姿はどこにもなかった・・・。
そして、後日警察からの連絡で、遠くイリノイで発見された息子は、ウォルターとはまるで違う少年だった・・・。
ここから話は始まります。
ストーリーは程よいテンポで進んで行き、なにか底知れぬ恐ろしさというか哀しみが迫ってきます。傑作ですね。
この事件の本当の部分を調べたりしますと、映画とは違い、また恐ろしい事件の全貌がわかり、なんとも言えません・・・。