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「白い巨塔」1966年版田宮二郎主演映画

白い巨塔
1966年版田宮二郎主演映画「白い巨塔」
昨日たまたま日本映画専門チャンネルでやっていましたので
最後のみ観ました。

裁判の最後の場面東都大学船尾教授の鑑定証言
そして医学部長内科教授である小沢栄太郎の部屋・・
そこには内科の助教授里見・田村高広が呼ばれていた・・
そして山陰大学教授への移転が告げられた。
そこへ裁判勝訴の報告に来た財前教授田宮二郎・・・
「山陰大学とはいえ教授には違いない、おめでとう」と手を差し出す
うつむいてその手を無視して立ち去る里見・・・

最後の場面は大阪、中ノ島・・
堂島川の畔の白亜の旧大阪大学医学部付属病院を背景に、
その前の橋を風呂敷を片手に、背を丸め歩いていく里見・・・
そして終の文字が浮かび上がる・・・。

この映画何度も観ていますが・・一番好きな場面は
財前が郷里の農作業をしているたった一人の肉親、母親黒川きぬに仕送りをする場面・・
この場面で財前の優秀だったが貧しかった。
しかしその抜群の頭脳ゆえ・・国立帝国大学である浪速大学医学部に入学する
そして財前家へ養子に入る過去が説明される・・
丁寧に説明していて素晴らしいのでお借りいたします。以下
http://d.hatena.ne.jp/keyboar/searchdiary?word=%B1%C7%B2%E8+%C7%F2%A4%A4%B5%F0%C5%E3+%A5%ED%A5%B1&.submit=%B8%A1%BA%F7&type=detail
山崎豊子の原作の文章も引用されていて素晴らしいブログですね。

傑作映画です 大映作品


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映画 「阪急電車 片道15分の奇跡」

「阪急電車~片道15分の奇跡~」
二回目 観ました
以前書きましたがもういちど書きます。

ほんとに素晴らしい映画です
以前も書きましたが、宮本さんの扮する役の言葉・・・
その矜持が良いです。
なんでもひとのせいにして、権利ばかりを主張し
他人に気配りを強要しながら、表面的な優しさだけが大事だと
勘違いした輩の多い昨今・・・
この映画はそういうことをじつに深い部分で、
そうではないんだよ・・
そういう風になったのは自分の責任でもあるんだ・・と
さらに正しいことをするには深い思慮と強靭な精神力が大切で、
それは親や祖父などの教えによるところが大きい・・・
と、やんわりと諭しています。

「それで…討ち入りの結果はどうでしたの?」

素敵な科白ですね・・・
この・・すべて見抜いているけれど
しかしちょっとしたユーモアにくるめているので、
その後諭す言葉が胸に突き刺さります。
たぶん以下のようなことを、言葉じゃなくても
言っていたと私は勝手に解釈しています。

「怒りや恨みは人間だから当然生じよう・・
しかしそれをずっと引きずっても何も良いことはあまり無い。
討ち入りしたら泣くだけ泣いて、あとは顔を挙げて次のことを考えなさい。」
そんな気がします。科白にはなかったけど・・

阪急

そして以前以下のように書いていました 再掲

観たのは「阪急電車 片道15分の奇跡」
兵庫県宝塚市の阪急宝塚駅から兵庫県西宮市の西宮北口駅間での
阪急電車・・・
その宝塚 - 西宮北口間の8つの駅と電車の中を舞台に、
それぞれに苦悩を抱えた乗客が織り成す
いくつかのエピソードを
心温まる作品にしたものです。

人間の相手に対する礼儀・・
それは恋愛においても
知らない同士であっても、同じことである。
そして苦悩に、いつまでも泣いていても仕方がない。
泣き止んで気が済んだら、その後は人や社会を恨むでもなく
自分で一歩進む・・そして自分を大切にする。

そんな映画ですね。落涙します。

監督は三宅喜重氏。
出演は宮本信子、中谷美紀、ほか・・すばらしい
私の好きな男優 玉山鉄二も好演・・。


ベニチオ・デル・トロ

ここのところたくさん映画観ていますが
書いているのはほんのわずか・・です
「エネミーライン」「プレテダーズ」「エスター」・・
etc・・忘れた 笑)

2000年の「トラフィック」でアカデミー助演男優賞を受賞した
ベニチオ・デル・トロが要望して実現した新藤兼人監督との対談
も観ました。
かれは新藤監督のファンで実によく新藤監督作品を観ていたのですね。
以前よりベニチオ氏を良い俳優だと思っていましたが、やっぱり新藤監督
「裸の島」や「原爆の子」など多数深く観ていたのですね。
ベニチオ氏出演「21グラム」や「トラフィック」は良い映画です。
素晴らしい・・・。
デルトロ

東宝映画「名もなく貧しく美しく」 1961年

標題の1961年東宝映画「名もなく貧しく美しく」を観ました。
この作品は名作といわれている作品で
いつかきちんと観なければならない、と思ってはいましたが
なかなかその気になれず・・
というのもたぶん涙が出てしょうがないことがわかっていましたし
つらくなる自分が想像できましたから・・・。
「蛍の墓」や「禁じられた遊び」と同じように、哀しくてつらい・・
と想像して観ていませんでした。
名もなく貧しく

観ました。
落涙・・・しかしその主人公夫婦高峰秀子さんと小林桂樹さんの
手話のひとつひとつや、あるいは成長した息子の精神性の高さ
夫婦の母親の言葉などに、人生の奥深い箴言がこめられており、
涙の中に自分の心も洗われます。生きる勇気も出てきます。
松山善三監督脚本・・・素晴らしいですね。
のちに彼は主演の高峰秀子さんと結婚します。

耳の聞えない夫婦の社会で生きていく苦しさや戦後の日本の姿を
描きながら、心根の美しさがいかに人生の幸福と密接であるか・・!!
そして美しい心と誠実な生き方は決して道徳の教科書の中だけではなく、
親や大人の厳しくとも深い愛情によって育まれる、
もともと持っている人間の尊厳なのかもしれない・・
と考えさせられます。
今のこの時代でも・・いや今の時代こそこの様な作品が子供や若い方に
観ていただきたいと思うのは私だけではないと信じています。


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