眠狂四郎 「無頼控 魔性の肌」
昨日またまた眠狂四郎のシリーズ観ました。
「無頼控 魔性の肌」
いつもながら美しい映像ですね。
今は無き大映の美術の素晴らしさを痛感いたします。
とくに長い白壁の道を歩いてゆく黒羽二重の着流しの市川雷蔵の映像美は
筆舌に尽くしがたい・・です。
ちょうど伏見稲荷での撮影場面がありました。
朱色の稲荷鳥居がいくつも並び続く参道を、ゆっくり歩いてゆく雷蔵
カメラが真上からのアングルになり、
朱の鳥居を突っ切って、突然まっすぐ駆け出し、
太刀を抜きざま飛び出してきた刺客を切る場面は、
スピード感と朱と黒と緑の美しさで息を呑むほどです。
周りの役者も素晴らしく、成田三樹夫 久保菜穂子 鰐淵晴子 ・・
成田「神がひとを創りたもうたのだ」
市川「この世に神なぞがあるものか。
神こそが、ひとが創ったものであろう」
など台詞回しが素晴らしくかっこよいのですが・・。
この作品の四~五年後に夭逝することを考えると、
その黒羽二重の紋付が、またそのニヒリズムや厭世観のヒーロー
としての眠狂四郎という役が、
市川雷蔵その人自身肝臓癌が体を蝕んでいたであろうことと重なり、
不思議な哀感と虚無感とさらに運命というものまでも、
感じてしまうのは私だけではないでしょう。
「無頼控 魔性の肌」
いつもながら美しい映像ですね。
今は無き大映の美術の素晴らしさを痛感いたします。
とくに長い白壁の道を歩いてゆく黒羽二重の着流しの市川雷蔵の映像美は
筆舌に尽くしがたい・・です。
ちょうど伏見稲荷での撮影場面がありました。
朱色の稲荷鳥居がいくつも並び続く参道を、ゆっくり歩いてゆく雷蔵
カメラが真上からのアングルになり、
朱の鳥居を突っ切って、突然まっすぐ駆け出し、
太刀を抜きざま飛び出してきた刺客を切る場面は、
スピード感と朱と黒と緑の美しさで息を呑むほどです。
周りの役者も素晴らしく、成田三樹夫 久保菜穂子 鰐淵晴子 ・・
成田「神がひとを創りたもうたのだ」
市川「この世に神なぞがあるものか。
神こそが、ひとが創ったものであろう」
など台詞回しが素晴らしくかっこよいのですが・・。
この作品の四~五年後に夭逝することを考えると、
その黒羽二重の紋付が、またそのニヒリズムや厭世観のヒーロー
としての眠狂四郎という役が、
市川雷蔵その人自身肝臓癌が体を蝕んでいたであろうことと重なり、
不思議な哀感と虚無感とさらに運命というものまでも、
感じてしまうのは私だけではないでしょう。
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